広島市の中心部に2024年2月にオープンしたサッカースタジアムで、
スタジアムを支えるのは全長≒140メートルのキールトラス及び極厚鋼管柱です。
柱が両端のみに配置された大空間スタジアムキール屋根構造が採用され、全席からストレスなく観戦ができる意匠性が高い設計となっています。
プロジェクトが動き出した当時、
「特殊鉄鋼構造物の総合エンジニアリング企業へ」という経営戦略を掲げたばかりの同社にとって、
特殊性・難易度・規模…そのどれをとってもふさわしい
“挑戦の舞台”と判断し、名乗りを上げ、選定を経て受注に至りました。
百戦錬磨の社員らも舌を巻いた難題を、総合力で克服!
「プロジェクト本部」「生産本部」「品質管理本部」が三位一体で臨む一大プロジェクトは、
設計図の無い状況から始まりました。
中身の濃い打ち合わせや柱が無くても維持できる強度対策など、
検討に1~2か月をかけ、
「これならできる」と判断した後、プロジェクトは急加速。
高品質が求められ、納期が迫る緊張感の中、無駄のない設計を重ね、
最先端機器を用いた工場製作や寸法検査に対応するなど一つ一つの課題を着実に解決。
その結果、完成したのは誤差ゼロの構造物でした。
会社が一つになり技術力の高さを示し、
関わった人すべてに向けられた賞賛の声は、社員一人ひとりの自信に繋がるなど、
「総合エンジニアリング企業」への第1歩を踏み出す、歴史的な成果になりました。